矯正治療における問題を解決する

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スタンダードエッジワイズ法と痛みの問題

歯科矯正の世界に入って30年の時間が過ぎてますが私は当初から「歯牙移動術」の技術には問題があると考えていました。

私の技術の根幹はスタンダードエッジワイズ法です。この方法自体大変優れた方法でこれ以外の方法はないと今でも考えています。しかしこの方法にも「弱点」があります。最大の弱点は「痛い」という事です。

歯牙移動を施術する場合「痛み」が伴う事は当たり前事ですが、痛みを「軽減」させる治療法の開発は必要と考え、低剛性ワイヤー(TMA β系ワイヤー Niti系 ゴムメタル)を主とした治療に取り組んでまいりました。その結果従来の方法よりも痛みの少ない効率の良い歯牙移動術を施術することが可能となりました。

舌側矯正(リンガル)における問題点と解決

次に「舌側矯正」への取り組みです。ご存じの通り「舌側矯正」は非常に難しい治療法であることはいうまでもありません。しかし「舌側矯正」が何故難しいのかという点で考えると答えを出すことはそう難しい事ではありません。

「舌側矯正」が難しい事は「弱い矯正力」を伝えられない事、術式的には「ルートリンガルトルク」を付与できない事にあります。

その問題を解決するために3重ループ(4重ループもあります)を開発いたしました。この術式での治験例は約3000症例以上を数え感覚的には唇側矯正とも遜色がない治療法を確立しております。

■「舌側矯正治療」のシステムの問題

様々な「治療法」があり、それを「否定」するつもりはございません。しかし私なりにどうすれば「舌側矯正治療」がうまく治せるか示していきましょう。

使用するブラケットはよりダイレクトボンディングに近くする事が大切だと考えています。当然ですがボンディングベースが「厚い」と歯牙のコントロールをうまく行うことはできません。

そのため、マッシュルームアーチを基本とした治療法を確立する必要があります。

「ルートリンガルトルク」がしっかり入るワイヤーを使用する事、スライディングメカニクスでの治療は治療の難易度を上げていき、後で「トルク」を入れるという発想は非常に厳しい「状況」を招く恐れがあります。

今考えている事

歯科矯正の世界は大変な状況にあると考えています。「秩序」が乱れてる状況です。 
歯牙移動術に対しての様々な問題を「放置」してきた結果が今の状況です。
低剛性ワイヤーを使用した「歯牙移動術」3重ループを使用する「舌側矯正治療」は「放置」してきた問題を解決することが可能です。

その活動を行う「仲間」が欲しい、そう考えております。

威堂会 歯ならび矯正クリニック 理事長 嘉数好哉

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